アナと雪の女王、ジャッジ、青天の霹靂

久しぶりに見た映画のメモをかいとくことにする。
Facebookで評価しようかと思ったけど、感想が残しておきたかったからやっぱこっちでいく。



17 アナと雪の女王

好き度 ★★★☆☆
3Dが非常にきれいだった。技術の進歩にいちばん驚いた。
あと音楽も耳に残るし、いい映画だと思った。

ストーリーは雑に感じた。つじつまの合わないところ、必要性の感じないところも少々。

けどツイッターとかで見る限り、すっげーたくさんの人がどはまりしてる理由については、一考の余地があるかもしれない。


・キャラが魅力的
「子供のときのアナ、エルサが可愛い」という話はよく聞く。
ディズニーのキャラであそこまで入り込めるキャラクターは珍しかったかもしれない。

・音楽の再現可能性
音楽が耳に残るから、Youtube等で歌ってる動画が多い。
カラオケでも上位にランクインしてる。
歌って、踊って、「楽しい」というのが広範囲で楽しまれるための理由の一つ。

・話が分かりやすい。
「姉妹愛の美しさ」というわかりやすい主題。勧善懲悪でもあった。(気がする)
心の機微や、泣き所が分かりにくい映画よりも、共感しやすい。時代に合っていたかも。


総じて、良い映画だったが、前評判がすごく高く期待も高かった分、ストーリーには若干もやっとしたものが残った。

細かいつじつまなど抜きにして、わかりやすく、キャラが可愛く、友達と話題に出しやすい、そんな映画が世間に求められているということでしょうか。



18 JUDGE ジャッジ

好き度 ★☆☆☆☆

着ぐるみきたやつが、お互いをさばき合う奴。
娯楽映画?

ただ、合理的に「お互いを信頼すれば全員助かる」のに疑心暗鬼になったことで破滅する、というのは人間の醜さ、脆さをうまく表現しているように思えた。

ただ、ゲーム理論における囚人のジレンマの踏襲に過ぎないようにも思った。
囚人のジレンマ(しゅうじんのジレンマ、英:Prisoner's Dilemma)とは、ゲーム理論や経済学における重要概念の一つで、「互いに協調する方が裏切り合うよりもよい結果になることが分かっていても、皆が自身の利益を優先している状況下では、互いに裏切りあってしまう」というようなジレンマを指す。
from wikipedia

アメリカと中国がどちらも軍事力を放棄すれば、費用をかけずに平和が維持できるのに、お互いを信頼できないために保有し続けざるを得ない、とか。ヤマダ電機ヨドバシカメラがお互いに商品の値段を下げなければ価格水準を保てるのに、お互いに自分だけ甘い汁を吸おうとするために価格競争が泊まらない、とか。


そういえばカンボジアのバスターミナルのタクシーは誰に聞いても街まで同じ値段を言って来て、見事にカルテル組んでるなって思った、のを思い出した。



まあというわけで、特に目新しい理論でもなく、あまり映画として面白みはなかった。有村香澄は可愛かった。


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19 青天の霹靂
好き度 ★★★★☆

劇団ひとりが幼なじみに似ていて好きだから、劇団ひとり初監督の映画に興味があった。

全体を通して、「器用な凡人が作った」という印象が拭えない。
展開がやや単調な感じがした。


けど、細かい言葉遊びや、詳細の描写はさすがだと思った。




以下ネタバレ



予告編でも流れている
「鳩だったら普通だもんねー」「」
のくだりは好き。


冒頭の「いつからだろう自分が特別じゃないとわかったのは」みたいなところの文もよかった。
「生きるって難しいな」もぐっと来た。


「母とは」の箇所の「さあこの場面で泣け!」って感じもちょっと押し付けがましいような感じがした。(うるっとはきたけど)



家族愛がテーマだから入りこめはしなかったけど、娯楽として面白い映画だった。

細部への気遣いは劇団ひとりのセンスすげえって感じだったので、あとは全体の一貫性に三谷幸喜のような「うまい!」て感じが出てくればすげー好きだなって思った。

劇場で見なくてもいい作品かも。夜に見たい。


青天の霹靂

青天の霹靂