『おおかみこどもの雨と雪』

6.おおかみこどもの雨と雪

総評 5

演出もストーリーもよかった。
演出でよかったのは、走るシーンの疾走感。
あと、雨が森にかえって行った後のあめあがりのシーン。
雪と雨の成長が廊下から見た教室ってのも新鮮で時間の連続性を思わせた。


キャラクターもみんな深みがあった。
おおかみおとこのこれまでの寂しい人生が、花とであって色を帯びる様。

おてんばな雪が、恋をする少女に。
弱気な雨が、森をも守る強い青年に。

思春期の成長のあやうさがすごく美しくえがかれている。

母の愛。豪雨の中を倒れるまで息子を探すさま。
自分よりも雨はすっかり森に詳しいのに、「どこかで震えているかもしれない」
まだ息子は息子だった。

森へかえって行くとこで晴れやかになった。

ディテールも伏線も気が利いていた。
彼と暮らしていたときと同じテーブルの配置、
雨と花の関係性を表したような天候、
雪のワンピース・・・


また見たい。

おおかみこどもの雨と雪 BD(本編1枚+特典ディスク1枚) [Blu-ray]

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