『桐島、部活やめるってよ』

7.桐島、部活やめるってよ

評価 4.5

生々しい映画だった。

キャラクターがリアルだった。
高校生になって現実とか、限界とか、未来とかが見えて来て、絶望して、自分は特別だって思いたくて、けどそう思う理由もなくて、他者を馬鹿にして、傷つけて、それでも何も満たされない。

全員から、渇望と葛藤が伝わって来た。

他者から見える自分の軽薄さと、自己認識としての自分。
「あー、こーいうやついた。」
と、みんなが思いながら、自分が「こーいうやつ」になってるのだろう。


けど悩みも、苦しみも、この時期にしか味わえない貴重なもので、
それも味わっていてよかったって思った。

大学生としての苦しみも、いつかあってよかったって思えるんだろうって、漠然と確信した。


桐島、部活やめるってよ (本編BD+特典DVD 2枚組) [Blu-ray]

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