本当に考える力がつく多読術

英語多読で検索してて引っかかったのでついでに読んだ日本語の多読の本。


本当に考える力がつく多読術

本当に考える力がつく多読術



人生の目的が幸せになることだとして、本をたくさん読むことは(それ自体の娯楽性を除いて)幸せに寄与するのか?という疑問を持ち始めた。から読んだ。


論調としては、『成功している人はみんな読書をたくさんしている。読書は本当に素晴らしい!こんなふうに読書をすれば君も成功する!』といった感じだった。



・読書は幸福に資するか?


確かに、ライフネット生命の出口さんや、ビルゲイツ勝間和代など、著名な功績を残した人の中に読書家は少なからず見られる。(書籍の中ではワタミ会長のことも言及されていたが・・)

しかし、その人たちは本を読まない人に比べて幸福なのか?極論すると、人は学ばねば幸せにならないのか?

また、幸せになるための必要条件として「成功(自己実現)」がある人たちにとっては、読書は成功の必要条件なのか?



いくつかの疑問はずっと持っていた。が、この本きっかけで考え始めて気づきを得る部分もあった。




・読書に向いてる人

読書に限らず、何かに学ぶこと、昨日の自分よりも成長することが大切であることには、あまり疑いの余地はないと思われる。(宗教や、外的な幸運を待つのはここでは排除する)


しかし、学ぶ方法は人それぞれである。

仕事から、旅から、人から、自然から・・自分に影響を与えるあらゆるものの中で、「読書に向いている人」もいることに気づいた。



・ツールとしての書籍

つまり、書籍は一つのツールに過ぎない。目的(成功とか、幸福とか)を達成する手段は一つではない。勇者はロトの剣で魔王を倒してもいいし、ロンギヌスの槍を使っても、メラゾーマを使ってもいい(?)。


自分は本を読むが、それは向いているからだと思う。もちろん、人からも仕事からも学ぶつもりではある。

学ぶとは独立したパッケージのようなものを消化していく行為ではなく、もっと主体的で、複合的で、自由なものであると思う。