不勉強が身にしみる

ブックオフで100円で買った。内容を鑑みると安すぎる。非常に面白かった。


不勉強が身にしみる 学力・思考力・社会力とは何か (光文社新書)

不勉強が身にしみる 学力・思考力・社会力とは何か (光文社新書)



学びの必要性、システム、学びの内容などに関して自由に論じられている。筆者の本業は開業医。


倫理は教えられるか、学べるか。
「正しい歴史」は存在するか。
愛国心に歴史は必要か。
科学は創造的でないか。
「好きなら伸びる」は本当か・・など


見出しをちょっと出しても、非常に興味深い。それに納得のいく形で論が展開されていく。
著者は自分のことを凡人であると自称している。(以下序章より抜粋)


本書は、凡庸な親が、子供の教育に悩みながら、親もまた勉強しなくてはならないと考え、しかし何をどうやって学ぶべきか、そもそも勉強とはなんだっけ、といった事柄を思い悩むドキュメントである。再び言う。私は有識者ではなく、当事者である。




とはいうものの、クソ大学生改めクソ無職の自分から見れば、著者の広く深い教養、その知性には敬服する。不勉強が身にしみるのは読者だ。

途中、ゆとり教育に関する批判とか、歴史に対する関わりとか、論語の解釈、フリーターについてなど、話題は多岐にわたる。自分の教養が浅くてピンとこないところもある。



「・・・勉強しよう」って思った。