わたしのウチには、なんにもない1~4巻

物を捨てたい病の筆者「ゆるりまい」さんのコミックエッセイ。汚部屋出身の筆者があるとき開眼し、日々ものを捨てる上でのK点超え(※)を更新していく。爽快なまでに何もない。

(※)K点とは、スキーのジャンプ台の建築基準点のこと。これを超えると着地が危険になる。 転じて、「なにかの限界を超える」こと


・手に取った経緯
もうすぐ引っ越しで東京での新しいライフスタイルについて考えているとき、ネットを漁っていてゆるりまいさんの「なんにもないぶろぐ」に漂着。衝撃を受ける。翌日たまたま書店に行ったら話題の書コーナーで一冊サンプル用にまでなっていたため、手に取る。
http://nannimonaiblog.blogspot.jp/


・読後感
すごくしっくりきた。
自分の人生における目標に「自由になる」ことがある。金銭や社会や言語やストレスやその他いろんな制限からフリーになりたいと思っている。(そのためには十分な金銭を得て、組織に依存しない稼ぐ力を身につけ、国に縛られない語学力を身につけるなどのアプローチが必要あると思う)
「物を持たない」ことも自分が興味を持っていることの一つで、それは自由につながると思う。ちなみにできれば持ち家もいらなくて(今の所節税以外でマンションを購入する考え方には同意できない)、物もできるだけ少なくしたいため、筆者の「できるならスーツケース一つで生きていきたい」には大いに共感。

読後自分の家を見回してみたときに物の多さに愕然とする。確かにあまり雑貨も飾らないし不要なものを買う余裕もないため、実家や友人の家と比べたらものは少ないが、それでも捨てれる物が多すぎる。捨てたい捨てたい捨てたい!となった。引っ越しまでに捨てて、捨てて、東京では狭くてもすっきりした家で、すっきりと「なんにもない暮らし」を目指してみたい。4人で暮らしている筆者が奮闘しているのだから、いわんや一人暮らしをや、である。