尾張春風伝


歴史小説読んだことないな、と思って父親に「短くて楽しいの貸して」って言って借りた本。上下2巻。


尾張春風伝〈上〉 (幻冬舎文庫)

尾張春風伝〈上〉 (幻冬舎文庫)



倹約を求めた徳川吉宗の治世、尾張7代目藩主として春風のように生きた徳川宗春の話。


初めて読んだけど、意外と読みやすく、面白く最後まで読めた。父親のチョイスが良かったのか、歴史小説とはこういうものなのか。次は王道ともいうべき司馬遼太郎あたりを読んでみたい。




気に入ってメモってた部分は以下の2つ


思い煩う柄でもあるまい、か。まあ、確かにその通りだ。おれはあれこれ悩むより、気の向くままに生きようと決めていたはず。その、思考の身軽さをこそ、めざしていた。しかし、どうも世の中にはそれだけでは割り切れぬこともあるらしい。

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ついこの間まで、一生分ぶらぶらしていたのです。ようやく人がましき立場を得たからには、まず大いに働きとうございます。




社会は中学の時から2で、高校の世界史も3年生のときですら17点とかとるくらい歴史音痴だけど、こういう形で触れたらちょっと面白いかも、とは思った。

歴史を学ぶ必要があるのが、数年前からじわじわとあって、(古典に挑戦する必要があるのと同様に)ずっと頭のすみにはあったんだけど、なかなか難しい。

漫画で学ぶシリーズもあるけど、あれは学ぶがメインになってるから、漫画自体が面白くないんだよな。その点、小説とか、歴史を題材にした漫画(マンガメイン)となったら、面白く読める。

少なくとも徳川御三家享保の改革、18世紀前半の世の雰囲気みたいなのはなんとなくわかった。楽しかった。