ほんとうに頭がよくなる「速読脳」のつくり方 / 斎藤孝の速読塾

今泊まっているゲストハウスで知り合った人からすすめられて、ブックカフェで通読。


ほんとうに頭がよくなる「速読脳」のつくり方 (PHP文庫)

ほんとうに頭がよくなる「速読脳」のつくり方 (PHP文庫)



速読については確かに昔から興味があった。たくさんの情報や知識を早いスピードで理解、処理できたら便利だろうなーとは思ってた。が、一度適当に選んだ本で挫折。


苫米地さんに関しては本をたくさん出してて、思想が過激で、カルト的なイメージを持っていたから、敬遠してた。けどまぁ、泊まっているところで直接お話して知り合った人からすすめられたので、これも何かの縁かと思って。


意識

結果として、意識改革にとどまる。

「早く読もうという意識」
「早く理解しようという意識」

を持ち、トレーニングし続けることで、処理、理解スピードはアップするということ。


知識

また、読書に関しては、「ストックしてきた知識」がどれだけあるかで読めるスピードが変わる。
逆説的に、「早く読めるようになりたければ、とりあえずたくさん読んで知識を増やせ」ってこと。



眼球の動かし方とか、フォトリーディングとか、1冊1分で読める!とかいった速読本よりは常識的だと思った。その分即効性が期待できるものではないけど。


最終的に世界平和の話になったり、情報社会での生き残り方についての持論になっていて、「これが苫米地節・・」とか思ったけど、スケールはともかくそんな危険な話はしていないようだった。ただ、やはり相容れないので今後も機会がない限り読むことはないと思う。


自分用メモ
・著者に憑依して読む
・概念を推測とイメージ(構築)し続けながら読む→集中力アップ
・1度読みじゃゲシュタルト構築が起こる前の部分が理解できていない。可能なら3度読む。
・ストックを増やす
・抽象度を上げ、大局観を持ち思考する。






齋藤孝の速読塾 これで頭がグングンよくなる! (ちくま文庫)

齋藤孝の速読塾 これで頭がグングンよくなる! (ちくま文庫)

続けて読んだ斎藤孝さんの速読論。

これもスキルや技術よりは心構えの話が多い。


3段階の理解
・C 何が書いてあったかわからない
・B ちょっとした要約はできる
・A プラスして自分の独自性をもってコメントができる

別の著書「コメント力」に言及しながら、読書の目的について考察。
それが血となり肉となる読書でないと効果がない。


乱雑に読む
読書とはもっと自由であって良い。
飽きたらやめて、気が向いたらまた開いて、何冊も同時に読み進めて、大事そうなところはしっかり読んで、知っているところは飛ばし読みして・・・
「読書はかくあるべき」といった型にとらわれずに、知的好奇心を満たすために、むさぼるように読んでいいという話。


この本の体裁としてはあまり体系的でなく、エッセイのように読書に対する考え方が散りばめられているため、これこそ速読に向いてると思った。