どんな本でも大量に読める「速読」の本

amazonで調べて、速読についていちばん評価が高かったので。

どんな本でも大量に読める「速読」の本 (だいわ文庫)

どんな本でも大量に読める「速読」の本 (だいわ文庫)


本書の論理には納得感がある。

巷でよく言われている「フォトリーディング」「レバレッジリーディング」をやんわりと否定しながら、高速大量回転法をススメている。


それぞれの読み方まとめ

フォトリーディング
眺めるように読んで、無意識下で理解する。
そもそも人の脳はほとんど使われてないって言われてて、意識していない部分をうまく使えば、理解できたりするよ、って論理。

そのために、眺めるようにパラパラみて、まるでパソコンがするように「ダウンロード」すればいいよって読み方。


→感想:オカルトっぽい。無理そう。挫折しそう。



レバレッジリーディング

本は全部読まなくていい。
目次を読んで、題名と前書きとあとがきから本の内容を予測して、自分がその本から何を得たいかをはっきりさせて、それを「探す」ように読む。重要なところにレバレッジ(金融用語で、「てこ」に由来。小さな努力で大きなリターンを得るためのウェイトのかけかたみたいなイメージ)をかけて読むことで、短時間でその本の肝がわかる、との論理。

→感想:大切だと思うことって自分が大切だと思ってるだけで、他の重要部分を見落としそう。仕事に使う書籍とかによっては使えるかも。




・高速大量回転法

本を読むスピードは、その分野に関する「ストック」に比例する。よく知っている内容なら早く読めるし、難しい哲学書とか、専門外の専門書とかは誰でも時間がかかる。

軽く、繰り返し何度も読むことで、その一冊について自分の中にストックを作れば、より早くより深く理解できる、という論理。
論旨の展開方法とか、話されている内容について、全体を何度揉みながら徐々に重要なところ、その次に枝葉へと理解を深めていくことで、どんな内容でも理解できるという論理。

→感想:即効性がないっていうことと、ストックが速度を速くするという点には身に覚えもあるので、納得感があった。

→→疑問:30分で1冊を10回回すとなると、単純計算で1回3分になる。(本来は目次と前書きあとがきを重視するので、もう少し複雑になるが)。180ページの本だったら、1ページ1秒の計算になる。
これでは、フォトリーディングとかわらない印象を受けた。「ながめるだけでは理解できない」と言いながらも、30分を目標として10回まわすなら、眺めるだけにならざるを得ない気がする。

→→→打開策:バランスをとることだと思う。理論レベルでは納得できるし取り入れられる。ただ、30分で10回は無理。な気がする(実際に10回読んだわけじゃないので、断言はできないが)。
知識の蓄積の自分に向いたやりかた、飛ばすところと飛ばさないところの判断を、書面にとらわれずに理解し、練習していけば、ものになる気がする。